カナダの税金について 2022年度版
2022年12月29日
こんにちは!最近、カナダと日本の違いについてよく考えるTomoです!
カナダは移民大国であり、世界中から人が集まっています。
日本の経済低迷が続いているのもあり、日本からの移住の国としても人気です。
今回はそんなカナダへ移住した際に税金ってどうなのかな?と思って税金について調べたのでまとめてみました!
もう2022年終わってしまいますが、2022年版の税率を調べてみました。日本の税制度とは違う部分も多いです。
税率については政府のサイトで簡単に確認できます。
Contents
カナダには住民税がない
カナダには住民税というものがありません。
日本では住むだけで住民税を支払わなければいけませんよね。
カナダではただ住むだけでは税金はかからないのです。
一般的にカナダで普通の住民が支払う税金は、所得税と、消費税のみです。
ちなみにカナダには住民票もなければ戸籍制度もありません。
カナダの消費税の種類 Sales Tax
カナダの消費税と一言で言っても、カナダでは州によって税率や制度が異なります。
消費税の種類は3種類あり(GST、PST、HST)、その組み合わせ、税率が州によって異なります。
留学生や旅行者が多く訪れるBC州(バンクーバー)やオンタリオ州(トロント)では、日本よりは少し消費税が高くなりますが、生活必需品や医療費、薬代など生活に欠かせないものに関しては税率0%もしくは非課税のものもあります。
GST(Goods and Services Tax) 連邦消費税
カナダ政府・国の消費税なので、ほぼ全てにかかります。カナダ全土で一律5%です。
日常生活に関わる物品には課税されません。
PST(Provincial Sales Tax) 州税
州によって税率は異なります。なお、アルバータ州と3準州(ユーコン、ノースウエスト、ヌナブト)には州・売上税(PST)はありません。
以下がPSTを採用している州です。
- ケベック州(QST/Québec Sales Tax):9.975%
- ブリティッシュ・コロンビア州:7%
- マニトバ州:7%
- サスカチュワン州:6%
こちらも物品によって税がかかるもの、かからないものがあります。
HST(Harmonized Sales Tax) ハーモナイズド消費税
ハーモナイズド消費税(HST)とは、5つの州のみで課税される税金で、州・売上税(PST)と連邦消費税(GST)を一体化し、統一売上税としたものです。つまり5州では、HSTのみを払います。
対象の州は下記です。
- オンタリオ州
- ノヴァ・スコシア州
- ニュー・ブランズウィック州
- ニューファンドランド&ラブラドル州
- プリンス・エドワード・アイランド州
カナダの州税一覧まとめ
ブリティッシュ・コロンビア州 | GST:5% PST:7% |
アルバータ州 | GST:5% PST:0% |
サスカチュワン州 | GST:5% PST:5% |
マニトバ州 | GST:5% PST:7% |
オンタリオ州 | HST:13% |
ニュー・ブランズウィック州 | HST:15% |
ケベック州 | QST:14.975% |
ニューファンドランド&ラブラドル州 | HST:15% |
ノヴァ・スコシア州 | HST:15% |
プリンス・エドワード・アイランド州 | HST:15% |
ユーコン準州 | GST:5% PST:0% |
ノースウエスト準州 | GST:5% PST:0% |
ヌナブト準州 | GST:5% PST:0% |
カナダの所得税
カナダの所得税は所得によって税率が変わっていく超過累進課税制度です。
国家レベルで課される連邦所得税(Federal Income Tax)と州所得税(Provincial Income Tax)の両方が課されます。
つまり、消費税と同じように州によって支払う税率が異なります。また所得によっても課税率が変わります。
ちなみに超過累進課税ですと、一定額を超えた分に対してのみ税率が上がるそうです。
つまり連邦所得税で言うと、最初の50,197ドルに対しては誰でも15%の税率、50,197ドル〜 100,392ドルの分に関しては20.5%の税率となるようです。
連邦所得税(Federal Income Tax)
$50,197 以下 | 15% |
$50,197 〜 $100,392 | 20.5% |
$100,392 〜 $155,625 | 26% |
$155,625 〜 $221,708 | 29% |
$221,708 以上 | 33% |
州所得税率(Provincial Income Tax)
主要な州のみ
ブリティッシュ・コロンビア州
$43,070以下 | 5.06% |
$43,070 〜 $86,141 | 7.7% |
$86,141 〜 $98,901 | 10.5% |
$98,901 〜 $120,094 | 12.29% |
$120,094 〜 $162,832 | 14.7% |
$162,832 〜 $227,091 | 16.8% |
$227,091以上 | 20.5% |
オンタリオ州
$46,226以下 | 5.05% |
$46,226 〜 $92,454 | 9.15% |
$92,454 〜 $150,000 | 11.16% |
$150,000 〜 $220,000 | 12.16% |
$220,000 | 13.16% |
アルバータ州
$131,220以下 | 10% |
$131,220 〜 $157,464 | 12% |
$157,464 〜 $209,952 | 13% |
$209,952 〜 $314,928 | 14% |
$314,928以上 | 15% |
ケベック州
$46,295 | 15% |
$46,295 〜 $92,580 | 20% |
$92,580 〜 $112,655 | 24% |
$112,655 | 25.75% |
もう2022年も終わりますが、毎年改訂されているみたいです。年明けに新しいのが出るかもです。
下記から簡単に確認できます。
まとめ
- カナダには住民税がない
- 消費税は州によって異なり5%〜15%
- 所得税は所得によって変わる
以上です。
こうして見るとアルバータ州だけ単位が違いますね。
アルバータはオイルが出るので、州自体がお金あって消費税も安いし、お金持ちが多いから所得税の金額も高めなのかなと思いました。
アルバータ州はお金の面では魅力的だけど、冬の極寒に耐えられる気がしないので私は住めないなと思っています。
カナダは税金が高い国だと思っていたけど、こうして見ると日本とそんなに変わらないのではないかと思います。消費税の税率だけで見るとBC州だと12%だけど、食品とかにはかからないと言うことを考えるとどうでしょうか。
また、所得税もたしかにカナダの方が少し高いと思いますが、住民税ないしと考えると…
今回は税金について調べてみたけど、今度は年金制度についても調べてみようかな。
私は日本も大好きなので、カナダと日本と一長一短あると思っています。
カナダに置ける資産運用についても記事にしています!