カナダのメープルシロップの魅力に迫る!

カナダ生活

Tomo

2023年3月4日

メープルシロップ
Tomo

こんにちは!皆さんはメープルシロップ好きですか?パンケーキには欠かせないですよね!

カナダは、世界的に有名なメープルシロップの生産国として知られています。
私はメープルシロップ大好きです!家にはコストコで購入したでっかいメープルシロップが常備してあります!
メープルシロップは、北アメリカ原産のメープルの木から得られる天然の甘味料であり、カナダの風物詩の一つとされています。
本記事では、メープルシロップについて詳しく解説していきます。

Tomo

メープルシロップについて知ることってあまりないと思うので、この機会に調べてみました!

メープルシロップの歴史

メープルシロップの歴史は、北アメリカ大陸の先住民族のアベナキ族にまでさかのぼります。
彼らは、春になるとメープルの樹液を集めて煮詰め、甘味料として利用していました。
その後、17世紀にフランス人がカナダに入植し、メープルシロップの生産を始めました。
当時は、煮詰めたシロップを瓶詰めして欧州に輸出していました。

19世紀に入ると、製造方法が改良され、現在のような生産方法が確立されました。
そして、20世紀に入ってからは、メープルシロップが世界中で愛されるようになりました。

日本でもメープルシロップは一般的に使われていますよね。

メープルシロップの種類

メープルシロップには、グレードがあるのはご存知でしょうか?
現在、カナダではメープルシロップのグレード分けが「Canada Grade A」「Processing Grade」の2種類に分けられます。
一般に販売されているものはGrade Aのみになり、Processing Gradeは主に加工食品用として使われています。
さらに、一般に販売されているGrade Aはカラーに加え、風味(テイスト)によって4つに分けられます。

  • Golden, Delicate Taste(ゴールデン、デリケート)
    最も軽い色と風味を持ち、初めに採れるシロップです。パンケーキ、ワッフル、オートミール、ヨーグルトにかけるのに適しています。
  • Amber, Rich Taste(アンバー、リッチ)
    中間の色合いで、まろやかでバランスのとれた風味を持ちます。中シーズンに作られ、焼き菓子やカクテルなどにも使われます。
  • Dark, Robust Taste(ダーク、ロバスト)
    より深い色合いで、濃厚な風味を持ちます。バーベキューソースやグリル料理のグレーズとして使用するのに適しています。
  • Very Dark, Strong Taste(ベリーダーク、ストロング)
    最も濃厚で、メイプルの風味が強く、ほぼ黒糖のような味わいです。キャンディーや調理用途など、特定の用途に向いています。

ちなみに、コストコで購入したメープルシロップはAmber, Rich Taste(アンバー、リッチ)でした。
グレード通りリッチで美味しいです。

メープルシロップの栄養価

メープルシロップには、以下のような栄養素が含まれています。

  • カルシウム:100gあたり37mg
  • マグネシウム:100gあたり9mg
  • カリウム:100gあたり100mg
  • 鉄分:100gあたり0.5mg
  • カロリー:100gあたり約260〜270kcal

また、メープルシロップには、抗酸化作用のあるポリフェノールや、ビタミンB2、B5、B6などのビタミンも含まれています。ただし、メープルシロップは高いカロリーと糖分を含んでいるため、過剰摂取には注意が必要です。

メープルシロップの生産方法

メープルの木

メープルシロップは、春にメープルの木の樹液を採取し、煮詰めて作られます。
樹液は、木の根に吸い上げられ、枝から葉っぱまで循環している水分と栄養素が豊富な液体です。
カナダのメープルシロップ生産地域では、春になると木に穴をあけて樹液を採取します。
そこから流れ出てくる樹液を集めるというものです。
この樹液は糖度が低く、約2~3%程度であり、そのままではメープルシロップにはなりません。
そこで、大きな釜で樹液を加熱し、水分を蒸発させることで、糖度を約66%まで濃縮します。
この過程で、メープルシロップ独特の風味と色合いが生まれます。
この濃縮した樹液を適切な温度に保ちながら煮詰めることで、メープルシロップが作られます。

このように、メープルシロップは非常に手間暇がかかる製品であり、樹液を収集する時期や天候など、多くの要因が生産量や品質に影響を与えます。
カナダの生産者は、国際基準に従って製造された100%純粋なメープルシロップを提供しています。

メープルシロップの利用方法

パンケーキ

メープルシロップは、その甘みや風味が特徴的な天然の甘味料であり、様々な料理や飲み物に使用することができます。以下に代表的な利用方法をいくつか紹介します。

  1. パンケーキやワッフルにかける
    メープルシロップは、朝食の定番であるパンケーキやワッフルにかけるのに最適です。そのままかけるだけでなく、バターやクリームチーズ、フルーツなどと合わせても美味しくいただけます。
  2. コーヒーや紅茶に入れる
    メープルシロップをコーヒーや紅茶に入れることで、甘みが加わり、風味豊かな味わいになります。砂糖や人工甘味料を使わず、自然の甘みを楽しむことができます。
  3. グラノーラやシリアルにかける
    メープルシロップは、グラノーラやシリアルにかけるのにも適しています。ヨーグルトやフルーツと一緒に食べることで、栄養価の高い朝食を作ることができます。
  4. 肉料理の調味料として使う
    メープルシロップは、肉料理の調味料としても使用することができます。特に豚肉やベーコン、ハムなどの塩味が強い肉料理に合わせると、甘みと塩味のバランスが良くなります。
  5. ドレッシングやマリネに使う
    メープルシロップは、サラダドレッシングやマリネの材料としても使うことができます。オリーブオイルや酢、ハーブと合わせることで、甘みと酸味のバランスが良いドレッシングが作れます。
  6. お菓子作りに使う
    メープルシロップは、お菓子作りにも使うことができます。クッキーやパイ、マフィンなどの甘味料として使用することで、風味豊かなお菓子が作れます。また、アイスクリームやパフェにかけることもできます。

カナダのカフェではメープルラテとかよく見かけます。メープル風味でとっても美味しいです。メープルベーコンとかメープルスモークサーモンも売っていて、これらもおいしかったです!!
おもに私はパンケーキやフレンチトーストにかけるくらいしか使いませんが、メープルシロップを使った料理に挑戦してみようと思いました!

カナダのメープルシロップ産地

カナダは、メープルシロップの生産量が世界でも有数であり、主要なメープルシロップの生産地の一つです。
カナダでメープルシロップが生産されている主要な地域は、オンタリオ州、ケベック州、ニューブランズウィック州、ノバスコシア州などです。

中でも、ケベック州は世界でも有名なメープルシロップの産地であり、カナダのメープルシロップの80%以上を生産しています。
ケベック州のメープルシロップは、特に濃厚で風味が豊かなことで知られています。

ケベック州では、毎年春にメープルシロップ祭りが開催され、メープルシロップにまつわるさまざまなイベントが行われます。
メープルシロップを楽しみながら、カナダの文化や風景を楽しむことができます。

残念ながら私の住んでいるBC州はメープルシロップの名生産地ではありません。それでも簡単においしいメープルシロップが手に入ります。
バンクーバーでメープルシロップを買うならグランビルアイランド内にあるMaples’ Sugar Shackがおすすめです。
お土産屋さんで買うメープルシロップも普通にいいんですけどね!

まとめ

メープルシロップは、カナダを代表する甘味料であり、健康的な成分が含まれています。
生産方法は伝統的な手法で行われ、生産量が限られているため、高価な商品となっています。
ただし、その風味や味わいは独特であり、様々な料理やドリンクに使うことができます。

カナダのメープルシロップ産地では、春にメープルシロップ祭りが開催され、カナダの文化や風景を楽しみながらメープルシロップを楽しむことができます。
カナダを訪れた際には、ぜひメープルシロップを味わてみて、カナダの風味豊かな食文化を堪能してみてはいかがでしょうか。

また、最近では、環境に配慮したメープルシロップの生産が注目されています。
伝統的な製法によるメープルシロップの生産は、木を傷つけることがあるため、持続可能な生産方法が求められています。
カナダでは、持続可能なメープルシロップの生産に取り組む農家も増えており、環境に優しい商品が増えてきています。

カナダではメープルシロップ以外にもアイスワインも有名です。